わずか6週間で行った人工呼吸器開発にみるシミュレーションの有効性
概要
本セミナーでは、新規に医療機器の開発を検討されている方や、医療機器の仕様や設計を理解したい方を対象に、医療機器開発におけるシミュレーションの有効性と簡単なデモンストレーションを紹介します。
2020年3月、COVID-19による入院が急増し人工呼吸器不足の恐れが広がった中、ケンブリッジコンサルタンツはわずか47日間で、臨床医のためのいくつかの設定、8つのアラーム、空気と酸素のカスタムミックスを提供するシンプルで新しい人工呼吸器を設計しました。この短い開発期間にはいくつかのポイントがあり、シミュレーションを行うことで、ハードウェアを使用しない各種試験の実施、仕様変更への対応、そして最終的には開発期間の短縮(コストダウン)が可能となりました。本セミナーでは、シミュレーションがどのように開発効率を向上させるかを中心に解説します。本セミナーが皆様の日々の業務の一助となれば幸いです。
講演者について
小林 昇洋(こばやし のりひろ)MathWorks Japan アプリケーションエンジニア
自動車業界にてモデルベース開発の主にシミュレーション業務に従事。2014年にMathWorks Japanに入社しアプリケーションエンジニアとして様々な業界でのモデルベースデザインの適用を支援。主に、メカ・エレキ・制御などを含むマルチドメインシミュレーションの適用推進を担当。
録画: 2022 年 6 月 29 日