MSimX
Simulink上で動作する、モータ制御開発に特化した高速・高精度・高機能なプラントシミュレータ
ハイライト
- 高速化された制御モデルであれば、デスクトップPCで1秒間のモータ制御シミュレーションを10秒程度で実行可能。
- モータFEM解析による特性マップを用いて、磁気飽和や空間高調波などの非線形性を高精度に再現。
- 同期PWMやランダムキャリアなど従来のMILSでは困難だった制御方式にも高精度で対応。
- インバータ内の電流経路判定の高タフネス化により、各種故障モードを高精度に再現
- 3相インバータの12素子それぞれに非線形特性を付与でき、損失の可視化や素子特性バラツキ影響も再現可能。
説明
本モデルは、電圧源、三相インバータ、モータから成る一般的なモータベンチシステムに特化し、開発に必要な機能・性能と処理速度を高次元でバランスさせたプラントシミュレータです。自動車メーカーおよびTier-1メーカーの量産開発において活用された前身ツールをベースに、現場ノウハウを継承しつつ、機能・性能・操作性の各面で改善を重ねた、実用性の高い構成となっています。Simulink上では、弊社提供のS-Functionブロックがインターフェースとなり、制御モデルと接続することで、システム全体の動作を簡単にシミュレーションすることができます。
制御モデルがS-Function化などで高速化されていれば、標準的なデスクトップPC上で1秒間の実用的なモータ制御シミュレーションを10秒程度で実行可能です。ただし、Scopeのプロット周期が細かいと処理速度が低下しますが、弊社プラントシミュレータは計算精度を維持したままプロット周期を動的に変更可能なため、高速性と波形の詳細表示を目的に応じて柔軟に切り替えることができます。
モータFEM解析から抽出したモータ特性マップを使用することで、磁気飽和や空間高調波を含む磁気の非線形性を高精度に再現できます。
モータの高回転領域で必要となる同期PWM制御では、PWM周期を数十ナノ秒単位で動的に変更する必要があります。従来のMILSでは対応が困難でしたが、弊社プラントシミュレータは最小1ナノ秒単位での変更に対応しており、MILS上で高効率かつ高精度な制御開発を実現します。
インバータ内で電流がIGBT(FET)かダイオードのどちら経路を流れるかの判定は複雑で、正確なシミュレーションが難しい場合もありますが、3相インバータに特化することで、高タフネスな判定を実現し、素子の短絡やオープンなど各種故障モードも高精度に再現可能です。
3相インバータ内の12素子それぞれに、順方向電圧やスイッチング遅延などを考慮した簡易的な非線形特性を付加できます。スイッチング損失は常時計算され、可視化も可能なため、素子バラツキや損失を考慮した制御設計に有効です。また、スイッチのON/OFF特性の設定次第で、アーム短絡時の過電流も再現できます。
株式会社PeMil
329-1105
栃木県宇都宮市
中岡本町4008-1
sales@pemil.co.jp
https://pemil.co.jp/
必須製品
推奨 製品
プラットフォーム
- Windows
サポート
- コンサルティング
- 電子メール
製品タイプ
- モデリング、シミュレーション ツール
タスク
- システム モデリング、シミュレーション
- 制御システム
産業分野
- 技術サービス、コンサルティング
- 産業オートメーション、機械
- 自動車